日本ピストン与野工場閉鎖
日本ピストンリング与野工場が業績悪化と有利子負債圧縮のため200億円(見込み)で売却されることになった。同社は、さいたま市と隣接する川口にも縁があり、川口市内にある高層マンション「エルザタワー」周辺の土地は日本ピストンリング川口工場があった。同社の前身は東京市築地にあった鈴木製作所で、関東大震災の影響で川口市金山町に工場を移転、1934年、生産設備の増強から元郷の敷地に新工場を拡充するとほぼ同時に、今回閉鎖が決まった与野工場(敷地8万5000㎡)も1937年に建設された。川口工場・与野工場ともに工場周辺の人口増加による操業困難も閉鎖の一因とされた。