都市再生緊急整備地域指定 川口駅周辺68ヘクタール
2004年4月13日に官邸で都市再生本部会合が開催され、「都市再生特別措置法」に基づき川口駅周辺の68ヘクタールが都市再生緊急整備地域(第4次)の指定を受けた。埼玉県内では、さいたま新都心駅周辺地域47haが都市再生緊急整備地域(第3次)に指定されている。今回の指定(第1次~第4次)で全国63地域、6,424haが指定を受けた。
都市再生緊急整備地域は、 都市再生の拠点として、都市開発事業などを通じて、緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として、「都市再生緊急整備地域を定める政令」で指定され、公益施設や事業立ち上がりへの金融支援、都市計画提案制度などの都市計画の特例が受けられる。
また、2004年1月22日には国土交通大臣から「大都市居住環境整備推進制度」により、川口駅周辺(約1,380ha)が健全で活力ある市街地の整備を通じて都市の再生を図られるように「都市・居住環境整備重点地域」として指定された。市は、重点地域の中でも、特に一体的かつ総合的に都市の再構築を目指す地域を特定地区として定め、総合的かつ集中的に整備することになる。
川口駅周辺の都市再生緊急整備地域の地域整備方針案
【整備の目標】
東京に隣接し、鋳物業等の産業 都市として発展してきた川口駅周辺地域において、大規模な工場跡 地等の土地利用転換や敷地共同化により、多様な都市機能をもった複合市街地を形成を目指す。
【都市開発事業を通じて増進すべき都市機能】
○ 駅周辺地区において、敷地共同化や土地利用転換により、活気とに ぎわいに資する商業・業務機能、 都市型居住機能等を充実・強化
○ 並木元町地区において、大規模工場跡地の土地利用転換により、駅周辺地区との連携にも資する商業機能、都市型居住機能、文化機能等を導入
○ 駅周辺地区の都市活動を支える 交通機能を充実・強化
【公共施設の整備】
○ 駅周辺の環状道路である都市計画道路環状八間通り線・環状中央通り線・環状本町飯塚線を拡幅整備
○ 駅東西に延びるシンボルロードとして、都市計画道路駅前六間通り線・駅前大通り線を拡幅整備
○ 駅へのアクセス機能強化等を図るため、ペデストリアンデッキ、駅前交通広場、駐車・駐輪場を整備
○ 図書館等市民の活動・交流施設を整備
○ 並木元町地区において、都市のうるおい創出や防災に資する公園や区画道路を整備
○ 駅から並木元町地区への回遊性を高め、にぎわいを創出する歩行者空間の充実・強化を検討
(2005/3/11追加)2005年3月11日、サッポロビール埼玉工場跡地(リボンシティ)開発事業の約76,800平方メートルが都市再生事業に認定された。都市再生事業として認定されたリボンシティ開発事業は川口都心部における希少な大規模敷地であることから、土地利用転換に際し、川口駅周辺地区と連携し、都心部の活性化に資する商業、住宅、文化等の機能を導入することにより、多様な都市機能を持ったにぎわいや楽しさ、 うるおいのあるまちづくりを進め、川口における都市再生に向けた新たな拠点整備を行うことを目的としている。