西武百貨店池袋本店 ファッションの西武復権へ全館改装

西武百貨店 池袋本店
池袋駅東口の西武百貨店 池袋本店

株式会社西武百貨店は、旗艦店である「西武百貨店 池袋本店」の全館改装(構造改善)を2010年のグランドオープンに向けて、2008年4月より工事に着手する。池袋本店は、池袋駅に接するターミナルデパートであり、年間7千万人を超える来店客数を誇るが、買上率が約40%にとどまっていた。「百貨店業態としての価値」を再生し、かつてLOFTを生みライフスタイルを彩る雑貨にも強く、ファッションの西武と言われた「先進性」や「革新性」を取り戻し、2011年度の売上を2,000億円(2007年度売上高1,746億円)に引き上げを目指す。

リニューアルでは、<1>顧客ターゲットに適合したMDバランス(商品構成・売場展開)を実現し、銅線整備も含めて買い回り性を向上させる。 <2>ターゲット顧客とストアコンセプトを明確にした品揃えとサービスを追求する。今後のスケジュールは、2008年4月以降、三年間を4期に分けて改装し、2010年にグロンドオープンを予定する。第1・2期(2008/2009年度)で、日本最大級の婦人靴10万足の品揃えなどファッションゾーンを拡充する。第3期(2009年度)では、地下1階を増床し、食品フロアを改装。第4期(2010年度)では、8階 レストランフロアを改装する。

2008年6月14日には東京メトロ 副都心線の開通により、埼玉方面と新宿・渋谷地区が結ばれるため、新宿地区などへ買い物客が流出が懸念されている。約300億円を投じ、池袋本店の全館リニューアルで地域間の商圏攻防を勝ち抜き、ファッションの西武の復権に取り組む。

*西武百貨店 池袋本店:東京都豊島区南池袋1-28-1。1940年3月15日に武蔵野デパートととして開店。店舗面積73,814m2。

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