川口金属工業 制震・免震事業に参入
橋梁部品最大手の川口金属工業株式会社(川口市宮町18-19、鈴木信男社長)は、橋梁施工や建築金物製造で蓄積してきた免震・制震技術のノウハウを活かし、建築用制震装置の設計・製造・販売を目的とした、川口金属工業(株)100%出資の「川口テクノソリューション(株)」を設立し、5月20日より営業を開始した。新会社は、既存建物に設置する「アドバンス制震システム」と新規建築物に設置する「多段型摩擦ダンパー」、「免震ゴムアイソレーター」などを手がける。 「アドバンス制震システム」は、機械分野で広く利用されている変位・速度増幅機構を応用し、地震や強風による建物の変形や加速度を軽減。 建物の損傷や、家具などの転倒などを抑制し、安全性と居住性を高める制震技術で、建物の美観にも配慮したデザイン性も備えている。また、近日中にショールームを開設する予定。
*川口金属工業株式会社:昭和23年10月、石産金属工業(株)の第二会社として川口工場を継承し資本金500万円で川口金属工業(株)を設立。素形材事業、 土木建築機材事業、産業機械事業を手がける。